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株式会社OYAOYA 小島社長

立命館大学在学中に、愛媛県を事例に農業の研究を行う。
同大学在学中にOYAOYAを創業し、京都北部エリアの農家さんと共同で規格外野菜を乾燥野菜として販売

1.起業したきっかけ

 大学4年生の時にコロナが来て、その時に友人と何かできないかなって話になり、WEBページの作成を始めたのがきっかけです。そこからしっかり回っていたので法人化しました。法人化したらやめられないよなって思ってなら続けようってなりました。今はWEBの会社とOYAOYAは切り離して事業をしています。


2.就活はやっていましたか

 農業に興味があり大学でも農業地理学を学んでいたことので愛媛県の農業法人とあとはベトナムのSEに内定をもらいました。でも自分のやりたいここと何か違うなってなり、なら自分でやるかってなりました。


3.会社のこだわり

 私たちは規格外野菜を乾燥野菜として販売しているんですが、規格外野菜って形が悪いので安く買うことはできるんですが、農家さんが損をしてしまうんですよ。そうではなくて私たちは農家さんと消費者がWINWINになる関係性を作りたいと思っています。そのため規格外野菜であってもしっかりと定価で購入しています。規格外野菜であっても乾燥野菜として加工するので形は関係ないんですよね。別の起業はフードロスや農家さんSOSだったりで発信しているんですが、それはあんまり農家さんと対等な関係とは言えないと思っていて、助けています的な考え方から規格外野菜を買ってねではなくて、僕らのブランドを見て買ってもらえるように努力しています。今取引している農家さんは30代の方が多いので農家さんのことをSNSなどで発信してそこでのプロモーションだったり、共同での商品開発などお金面以外のことでもWINWINな関係性が築くことを意識しています。


4.周りの反応

 周りの人には言わずに始めました。それこそ親にも言ってなかったので京都新聞に出たときにはじめて知られましたね。もともとやっていたWEBのほうでもある程度資金を得ていたので資金面も問題なかったです。


5.経営で苦労したこと

 2つあって1つは免許を持っていなかったので移動に苦労しました。農家さんって僻地にあることが多いのでそこに行くのは大変でした。バスで近くまで行ったり、ヒッチハイクしたりで何とか移動していました。もう一つは商品販売です。実物を売るっていう経験をしたことがなかったので初めに何をやればいいかわからず苦労しました。SNSを活用するにも知識がいるなって思いました。初めは野菜をなんとなく映えた感じでアップしていたんですが、あまり反応が良くなかった。そこで乾燥野菜を調理して誰でも作れるような料理として作れるようなものをアップしていきました。色素を使って見栄えをよくしたりして、そこから反応が良くなっていきました。


6.やっていて感じること

 全体的に高齢化が進んでいて暗いイメージですが、最近は若い農家さんもいらっしゃるのでやりがいはあります。私たちは農作物を加工しているんですが、そこの参入障壁はそんなに高くないかなって思います。また高齢者が多いのでWEBやSNSをあまり使えていない人がかなりの数いますね。また田舎の道の駅などでは地域のつながりや値段の関係から私たちの商品が勝つことは難しいです。なので京都のものを東京や海外で売るなどでターゲットを考えて事業をしています。


7.起業したい学生がやっておいた方がいいこと

 一概には言えないが、立命館の学生で18歳で起業した人はいろんな所に行って話を聞き行ったり興味があることを深堀りしたりなどをしていました。何かしらしたいと思ったらとりあえずやってみる。例えば実際に商品を作ったりなどですかね。商品を作ったらここから何かやろうかなといろいろ考えられると思うので。最近は就職と起業の両方を選択することもありますね。起業家に共通していることは行動力だと思っています。フットワークが軽いので話を聞きたいなって思ったら自分で連絡を取って会いに行ったりしています。僕自身もイベントにはよく参加していて東京まで行くこともありました。オンラインで話すより直接話す方が好きな人が多いかなと思います。会社のホームページから連絡するとほかのメッセージに埋もれてしまうので社長個人のSNSに連絡してもいいと思います。話を聞きたい人の投稿に早く反応したりなどして自分を認識してもらうとよりいいかなって思います。FacebookだったりLinkedlnというビジネス向けSNSがおすすめです。


8.今後やりたいこと

 乾燥野菜を瓶に入れたギフトにして販売するっていうことを考えています。瓶の中の野菜を食べた後、農家さんから土を頂いて、それを使って瓶を栽培キットとして使ってもらう。食べた後でも循環するような仕組みを作っていきたいです。食品メーカーや乾燥野菜メーカーではなくて、農業として面白いブランドにしていきたいと思っています。またOYAOYA以外ではケチャップを作りたいです。業界的に2社しかいないので何かできるんじゃないかと思っています。


9.学生にメッセージ

 興味があればやってみるは大事な一方で起業が流行っているからやるは微妙だと思っています。それならひたすら安定したいから大手に行くっていう方が良いと思うので。先にリスクを考えすぎない・話を聞きに行って断られたらどうしよう、怒られたらどうしようとかは考えずに怒られたら謝ればなんとかなるのでやりたいことをまずは行動に移すことが大事です。卒業してから知ったのですがRIMIXっていう立命館がやってるプログラムは良いって聞いたのでそこに参加するのもありだとおもいます。


*本インタビューは個人の見解を述べるものであり、現在の勤務先、また過去の勤務先の見解ではありません。

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