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株式会社ミュー 大塚尚武代表取締役

日本人の2番目の死因として挙げられる「ガン」。
今回「ガン」の早期発見の為、自走カプセル内視鏡の研究開発に日々尽力しておられる株式会社ミュー 大塚尚武代表取締役にインタビューさせて頂きました。そして起業を目指す学生にメッセージを頂戴しました!

1.なぜ起業しようと思ったのですか。

 

 人の役に立つことがしたかったから、面白いアイデアを形にしたかったからですね。これまで大学の教員をしていました。そこでは様々やりたいことがあったのですが、大学での研究の都合等で出来ませんでした。定年退職後、そんな面白いアイデアの中で事業化の目途が立った医療機器を通じて世の中の役に立ちたい。その想いから起業しました。

 

2.起業する上で大変だったこと、辛かったことは何でしょうか。

 

資金面でのことですね。どうしても日本の投資家さんたちは、1人でやっている企業や新しいことに失敗してもいいから挑戦しようとする企業へ、投資したがりません。アメリカはそうでもないんですけどね。((笑))。また厚生労働省からの認可受付を頂くのも難しいですね。いろいろ認可を頂くにあたり様々努力しています。

 

3.起業してよかった点はありますでしょうか。

 

 まず、事業化した当時、無理だと思っていたことがそうでなくなったということです。そのことに関しては大きな喜びを感じています。 次に、無償で事業を手伝ってくれた方々が多かったということですね。私一人では到これまでの実績は到底不可能であったと思います。そうしてどんどんお手伝いしたいと言って下さる方々にも会うことができます。また医療機器を事業化するにあたって、他の物事に手が回らなくなったことも大変でしたね。年齢を重ねているということを感じないことも良かった点ですね。同窓会などに行くと、老後の生活をのんびりと過ごしている方も多くいらっしゃいます。そういった方々と比較しても、刺激のある時間を毎日過ごせていることはとても良いことであると感じています。

 

4.起業を目指す学生に対しメッセージをお願いします。

 

 まず、医療機器という観点から起業しようと考えている方へですが、かなりの覚悟が必要になります。先ほども述べた通り、医療機器は厚生労働省から認可受付をもらうのがかなり大変です。また資金集めも大変です。これらのことを覚悟の上で起業してほしいと思います。

 次に、たとえ無謀なことであると他人から思われても、「絶対やってやるんだ」という強い意志も持ってほしいと思います。じゃないと起業したとしても苦しいことになると思います。学生という、まだまだ将来がある立場なのでどんどん挑戦、失敗し、そこから学んでほしいと思います。

 

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