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株式会社シンサンカイ 伴場社長

2001年来日、2019年鑫三海株式会社を設立、代表取締役社長CEO就任。      
鑫三海株式会社は2019 年創業以来、クラウドファンディング事業への挑戦を続け、日本のクラウドファンディング実行者として 1 位のプロジェクト総数を達成している。



会社紹介:

鑫三海株式会社は「世界中の良い商品をネットから日本の消費者に紹介する」を経営理念として、2019 年の創業以来、お客さまや事業パートナーのみなさまのご支援を頂くことで、クラウドファンディング事業への挑戦を続けてきました。

これまで「AFU ストア」のブランド名で紹介したプロジェクトは 300 件以上にのぼります。これは、日本のクラウドファンディング実行者として 1 位のプロジェクト総数です。

2021年堺市への本社移転にあたり、本社オフィスと物流センターを集結することで、お客様へ

のサポートを強化するとともに、ダイナミックでチャレンジングな活動による事業拡大をめざしていきます。


1. 起業に至るまでの経緯

 もともと僕の同級生や友達、親戚の多くがヨーロッパ向けの貿易関係の仕事をしていたのですが、2000年代から、中国と日本が貿易をしやすい環境になり、日本語が分からないということで、僕が貿易関係の会社を設立することになりました。その時僕は工場でいろんな仕事をしていました。ビジネスについて何も分からなかったので、大阪の商工会議所を通して、なんとか2008年に貿易事業をスタートしました。そこからいろんな取引先と友達になって、事業を拡大しました。 


2. 外国人として日本で起業する時に苦労したこと

 まずは言葉ですね。僕は日本語をちゃんと勉強をしていなくて、新聞を読みながら勉強しました。いざビジネスを始めた時は、本当に苦労しました。もう一つは外国人が日本でビジネスを始めるときに、日本のビジネスにおけるルールがわからず、最初は何度も壁にぶち当たったことがあります。

例えば銀行の融資とか、取引先とのやり取りなど、日本語や日本のビジネスにおけるルールを上手に駆使しないと、次の段階に行くことがどうしても難しいです。


3. 取引先を見つける方法

見つける方法はいろいろありますが、一つは企業の組合の紹介を通して、取引先を見つけることです。そして、いろんなメディアを通して自分の商品を紹介してもうことになります。もう一つは展示会に出展することや参加することですね。


4. 今求めている人材

 今、弊社ではマーケティングの人材と専門的な人材を求めています。日本では特に商品の品質を重視しています。弊社はいろんな商品があり、それぞれの分野に規制があります。例えば医療機器は一番規制が厳しい分野ですが、その商品が安全かどうか、品質がどうなのか、それを確認しないと大きなトラブルになるかもしれません。去年から医療機器の製造販売許可をもらい、自社開発の医療機器を一つ目標として設定しました。また事業を拡大するために、カスタマーサービスができる人材も欲しいです。


5. 起業してよかったこと

 まず、起業を通して、学校では教えてくれないいろんな知識が身についたことです。僕は起業する時に本をたくさん読みましたが、本で書かれているやり方は現実と全然違うことがよくありましたね。本はその人の過去の経験を基づいて書いたものが多いですが、違う業界や分野になると通用しないことが多いです。

 したがって、ある企業の社長が書いた本を見た時に、その社長のやり方をそのまま模倣するのではなく、自身の経営状況と照らし合わせて、自分にとって最適なやり方を見つけた方がいいと思います。そのまま模倣すると、うまくいかない場合が多いかもしれません。そのため、起業を通してビジネスを実践しながら知識を得たということは自分にとってよかったです。


6. 起業のためにやっておくべきこと

 まず本をいっぱい読んで、知識を蓄える。そのうえで、勉強だけではなく、学んだ知識をうまく活用する必要があります。そして、いつか起業のために自分が将来一番やりたいことを明確にしておく必要があります。そのためにいろんな業界のデータを収集して決めた方がいいと思います。


7. 学生のうちに起業、それとも就職してから?

 その人の能力、経験や精神面の強さなどによりますので、どちらが先の方が良いとは一概には言えません。ですが個人的な意見として、いろんなところで働いてから起業した方が良いと思います。理由として、会社で働くことで得られる経験は、読書だけでは得られないからです。先ほども言いましたが、本で書かれているやり方は現実のやり方と全然違うことがありますので、まずはいろんなところで働いて、社会経験を積んでから起業した方が個人的に良いかなと思います。もし自分が将来的にどのような業界で起業したいのかを決めたら、その業界の企業に応募して働くことも良いかもしれません。そこで例えば5年間働いて、業界に関する知識や会社が直面している課題を知って、起業に必要な知識や社会経験を積んでから起業した方がいいかなと思います。


8. 起業に興味のある学生へのメッセージ

 まず勉強した方が良いと思います。僕も二人子供がいて、常に子供たちに言っている話ですが、知識は起業だけではなく、就職においてもいつか将来に役立つことがあります。最終的には絶対に自分にとってプラスになるので、大学生の皆さんはしっかりといろんな知識を勉強して、日々の発見やアイデアをとめておくことが大事です。


*本インタビューは個人の見解を述べるものであり、現在の勤務先、また過去の勤務先の見解ではありません。

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